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2018年12月16日 公開

漆の話

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日本を象徴する工芸品のひとつである漆。
海外では漆器のことを「Japan」と呼ぶこともあります。

そんな漆の世界は古く縄文時代にまでさかのぼります。
語源は「麗し(うるわし)・潤し(うるおし)」ともいわれており、
優美な肌合いと独特の情感を持ちその美しさで多くの人を魅了してきました。

うるしはウルシノキから採取された天然の樹液で、
十数年生育した1本の木の幹から採取される量はわずか約150g、
古くから塗料や接着剤として使われているとても貴重な材料なのです。

塗漆工程は、木地調整→下地工程→塗り工程からなりますが、
細かく分けると30~40工 程にもなり、多くの職人の手が必要となります。
全国各地に地域の特色を活かした独特の漆器が作られており、技法もさまざまな種類があります。

漆器は使い込むほどに艶がうまれ飴色を帯び、
大切に育てていく食器として昔から愛されてきています。

手ざわりや口当たりがとてもよく、温かみがあり、
熱いものを入れて も陶器のように持つ時に熱くて持てなくなるということもありません。
お手入れは、水だけで洗っても汚れは取れやすく、
水切れもいいので普通の洗い物と同じように洗うことが出来ます。

しかし、食器洗浄機は急激な温度変化を伴うため、塗りや木地に影響が出るおそれがあります。

そのため、お店でも本物の漆器が使いたくても、
お手入れなどを懸念してなかなか使えない。という方も多いのではないのでしょうか?

そんな中、最近注目されている話題の漆があるのです。
もともとは文化財、社寺仏閣補修用に開発された特許製法の漆で、
純度が高く丈夫な漆は1000回以上の食器洗浄機テストにかけても変色や艶落ちがほとんど見られない漆。

もちろん、漆独特の経年変化による美しい飴色は従来のものと変わりません。


その丈夫さが認められ、
地元の学校給食などでも使用し、
伝統を残していこうという動きも活発になっています。

こういったつくり手のすばらしい技術を
少しでも多くの方に伝えていくため、
弊社でもこの商品の取り扱いを検討中です。

最新技術で日本のこの伝統を継承していくことを、
みなさんに知って、使っていただくことでこの研究が活かされ、伝統も守られていくのです。

器は生活の中で決して切り離せないものです。
料理の説明とともにこういったうつわの話しを添えることができれば、
おいしいものもより味わい深く楽しめるのではないでしょうか?
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【コラム】清水美紀

【掲載企業】株式会社ローヤル物産

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