原産地呼称が許された本格焼酎・泡盛の魅力 - 飲食業界.com | 飲食店のための飲食業界専門の情報サイト
2018年12月17日 公開

原産地呼称が許された本格焼酎・泡盛の魅力

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スコッチ.シャンパンと並ぶ壱岐・球磨・薩摩・琉球

本格焼酎と泡盛の魅力はなんといっても、
原料のオリジナルな風味がよく生かされていることです。
自然の旨さを味わえるという点から見ても世界に誇れる日本のお酒だと言えるでしょう。

ところで、多くの「本格焼酎」には
球磨・壱岐・薩摩・琉球といった原産地呼称が認定されているのをご存知ですか。

原産地呼称保護指定とは、世界貿易機構(WTO)のTRIPS協定に基づく
「特定の地域で造られた品質に特徴があり評価の高いものに認められた産地の名称は、
他地域で同じようなものが仮に造られても使ってはいけない」というもの。


その土地で生まれ、育まれてきたものを産地指定し、その原産地を国際的に保護することが目的です。
他国ではウィスキーのスコッチやワインのシャンパンなどが認定されており、
日本の「本格焼酎&泡盛」が国際的に銘酒と認められた証しです。

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「球磨焼酎」に産地表示の申請が受理されたのは平成7年10月3日。
その定義として「米麹及び球磨川の伏流水である熊本県球磨郡または
人吉市の地下水(球磨の地下水)を原料として発酵させた一次もろみに米及び
球磨の地下水を加えて、更に発酵させた二次もろみを熊本県球磨郡または
人吉市で単式蒸留機で蒸留し、かつ容器詰めしたもの」とされています。

人吉・球磨地方で産する米焼酎にのみ呼称が許されています。
風土、歴史、蔵元さんの情熱、地元の人々の愛情。
全てがそろい「球磨焼酎」が誕生、育まれてきたのです。
現在「球磨焼酎」の表示を認められている28場の蔵元さんが伝統を受け継いでいます。
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麦焼酎発祥の地といわれる壱岐島。
平成7年にWTOに地理的表示が認定されました。
「壱岐」と表示するには「米麹及び長崎県壱岐市の地下水を原料として
発酵させた一次もろみに麦及び壱岐の地下水を加えてさらに発酵させた二次もろみを
壱岐市において単式蒸留機で蒸留、かつ容器詰めしたもの」とされています。

島内の7蔵すべての蔵元さんでは、原料の分配は米麹3分の1、大麦3分の2とされています。
江戸時代からの伝統で、この配分が良く発酵し、良い焼酎を製造できるのだそうです。
伝統を守り、多くの麦焼酎が麦麹で製造されている中、
米麹を使う「壱岐焼酎」に誇りを持つ蔵元さん達が今日も製造を続けているのです。
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平成17年にWTOに地理的表示が認定されました。
「薩摩」と表示するには「米こうじ又は鹿児島県産のさつまいもを使用した
さつまいもこうじ及び鹿児島県産のさつまいも並びに水を原料として発酵させた
もろみを、鹿児島県内(奄美市及び大島郡を除く。)において
単式蒸留機をもって蒸留し、かつ、容器詰めしたもの」とされています。

薩摩芋は1698年に琉球から種子島に伝来しました。
時の種子島藩主が芋の栽培方法を確立し、すぐに鹿児島本土に普及します。
鹿児島の風土から生まれる芋焼酎の特徴は独特の風味。
県内各地域の蔵が、それぞれの技術で芋の特性を引き出し、個性ある味わいを作りだしています。

鹿児島でお湯割りを頼むとだいたい5対5の割合で出くるそうですが、
個性を楽しむにはこのくらいの方が良いのかも知れません。
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平成7年にWTOに地理的表示が認定されました。
「琉球」と表示するには米こうじ(黒麹菌を用いたものに限る。)及び
水を原料として発酵させた一次もろみを沖縄県において単式蒸留機をもって
蒸留し、かつ、容器詰めしたもの」とされています。

主としてタイ米を原料として黒麹菌を用いた米麹である
黒麹によって発酵させ、もろみを蒸留した琉球諸島産の蒸留酒です。

遠くタイから伝わり、日本の焼酎の源流となりました。
琉球王朝時代から、首里城周辺の首里三箇(さんか)と呼ばれた鳥堀、
赤田、崎山の3つの地域で、王府の命を受けた焼酎職だけが泡盛を造ることが許されました。

県外での消費も、大幅な伸びが続いています。
泡盛に魅せられた沖縄県外の泡盛ファンはこれからも増えていくでしょう。
その他にも日本の特許庁が平成18年4月にスタートさせた地域団体商標制度に、
「大分麦焼酎」、「宮崎の本格焼酎」、「奄美黒糖焼酎」などが認定されており、
全国各地で産地の風土、伝統・文化に深く根ざした高品質な本格焼酎が造られていることが判ります。

お客様にお勧めする場合には、
各原産地ごとの特色をお報せして、お店の差別化を図ってみてはいかがでしょうか?





【掲載団体】日本酒造組合中央会 http://www.japansake.or.jp/honkaku/index.html
所在地:東京都港区西新橋1-1-21
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