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2018年11月22日 公開

グラハム牧師の憂鬱

Ingredients Butter Cheese · Free photo on Pixabay (114)

ベーカリー業界のコンサルティング歴10年のキャリアを持つ笹本正男氏(ベーカーズ・ブレーン代表)は2000年の12月から5年間に渡り、パンに関する情報誌「セルピエ通信」を発行しているのだが、大変面白く興味深い情報が満載だ。「セルピエ通信」は笹本氏のサイトからダウンロードして読むことができる。

パン屋の店頭で「グラハム(全粒粉)30%」と書いてあるのを見かけるが、この「グラハム」の意味(語源)をご存知だろうか?

なにやら健康によさそうなイメージだが、語源になったのは『健康のために入浴、体操、歯磨きを習慣とし、柔らかいマットレスを使わずに寒い部屋で寝て、シャワーも冷水にしなさい』と提唱したコネティカット州の奇人牧師S・グラハムである。
 彼の勧める健康食生活は、油を控え、アルコールは飲まずに肉も少なめの菜食主義。子供に与えるクラッカーやお菓子も小麦の全粒を使って作りなさい、パンも自分で作りなさいというもの。彼の指導に、多くの主婦たちは白パンをパン屋で買わず手作りを始めたもので、各地のパン屋が怒ったことはいうまでない。

 しかし、彼の説教に同調し支持する人たちが増え、グラハム氏の推薦する食材を専門に扱う店まで現れる。こうした事態にパン屋のほうでもグラハム氏の提唱する全粒粉を使ったパンやクラッカーなどを作るようになり、「グラハム」の名が健康のイメージで定着したのだ。
Food Eat Diet · Free photo on Pixabay (115)



【参考】セルピエ通信 97号 笹本正男氏の文章を抜粋
【記事】編集部 佐藤圭一
【取材先】有限会社ベーカーズ・ブレーン
所在地:〒103-0001東京都中央区日本橋小伝馬町14-6水口ビル4階B
TEL:03-5643-3375
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