芳醇な香り、ふくよかな風味、
コクのある味わいが魅力の本格焼酎と泡盛は、
日本を代表する蒸留酒として定着してきました。
和食だけでなく、さまざまな業態のレストランでお出しするようになってきました。
他の酒類に比べて二日酔しにくく、固まった血を溶かす血栓溶解作用が高い
本格焼酎と泡盛は糖質ゼロ、今後ますます食の世界に浸透していくと思います。
ところで「本格焼酎」と似て非なる「混和焼酎」の違いについてご存知ですか。
本格焼酎・泡盛は500余年もの歴史がある伝統的な単式蒸留という製造方法で造られ、
米・麦・芋・黒糖など原料それぞれの風味や香りをそのまま味わうことができるという魅力があるのです。
さらに同じ蒸留酒でありながら、
ブランデーやウイスキーは食後酒としての需要が主体ですが、
本格焼酎・泡盛は食事を楽しみながら飲むことができる食中酒。
原料由来の個性豊かな味や香りを保ちつつ、
どんな料理とも相性が良く、料理をより美味しく、
楽しくしてくれるのも人気の一因になっています。
これに対して似て非なる混和焼酎は、
主に海外で砂糖を取った残りかすのアルコールを輸入し、
そのアルコールを原料として薄めただけの無味無臭の甲類焼酎に、
原料由来の風味や香りが身上の乙類焼酎を、少量香りづけに混ぜあわせることにより造られたものです。
製品には少量混ぜあわせた米焼酎・麦焼酎・芋焼酎などの冠表示をしています。
本格焼酎だと思って買ったのに、
実は混和焼酎だった、という失敗を避けるには、どうすれば良いでしょうか?
実はその見分け方はラベルをしっかり見て頂くと表示されています。
混和焼酎には、甲類乙類混和焼酎と書いてあります。
購入する際にラベルに目を凝らせば、本格焼酎か混和焼酎か、すぐに判別がつくのです。
麦焼酎や芋焼酎など冠表示に記された、
原料の本物の味わいを堪能したいときは、必ず“本格焼酎”と明記されたものを購入したいですね。
お客さまにあなたのお店の思いやりを伝えるドリンクメニューに焼酎を載せるときには、
必ず本格焼酎・泡盛と混和焼酎が明確に区分されるように、細心の注意が必要です。
「本格焼酎」だと思ってお客様にお出ししたものが、
実は「混和焼酎」だったりしたらお店の信用にも関わりますから、
焼酎を取り扱われる際には、じっくりとラベルを眺めて下さい。