世界のチーズ特集 VOL.2 「ブション・ダルマンス」 - 飲食業界.com | 飲食店のための飲食業界専門の情報サイト
2018年12月15日 公開

世界のチーズ特集 VOL.2 「ブション・ダルマンス」

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シャンパーニュ地方の南、オーブ県にある小さな町シャウルス。
AOCを持つチーズ「シャウルス」はここで生まれました。

農家製シャウルスは20世紀後半には姿を消し、
大小合わせ5軒の工場だけで生産されていました。

ところが近年、無殺菌乳で製造する農家が出現したと聞き、
すぐに訪ねたのが2001年2月のことでした。

訪れたドーヌ家の農場は150ヘクタール。
100頭の牛は広くゆったりとしたオープンエアの牛舎で一年を通し過ごします。

牛たちの餌はすべて農場で刈り取られたものが与えられ、安心安全の牛乳生産者です。

年間25万リットルの乳を生産しますが、8年前に訪ねた時は、
チーズ製造に使うのは5分の1、残りは乳として販売していました。

チーズの生産量は年々伸びており、
去年はパリで開催された、サロン・デュ・フロマージュへの出展も果たしました。

農家製とはいえ、ドーヌ家にはリオネル&マリーご夫妻以外に4名の従業員がいます。
無殺菌乳を使った農家製シャウルスの復活とその成功を納めた人としてチーズ業界ではすっかり有名です。

そのリオネル氏が、一昨年、ほっそりとした「ブション・ダルマンス」をリリースしました。

チーズの名前にもなっているアルマンス地方は、
シャンパーニュ地方の南、ブルゴーニュ地方と接する緑豊かな地域で、ドーヌ家もここにあります。

シャンパンの産地から少し離れているとはいえ、偉大なワインの産地
シャンパーニュとブルゴーニュの間に位置しているわけですから、
ワインの栓を意味する「ブション」と名付けたのも頷けます。

もちろん、やや巨大ですがその姿も「ブション」そのものです。
ブション・ダルマンスの製法は、シャウルスと似ているため、
外皮はやや厚く中身はボソボソしていますが、口に含むとすーっと溶けていきます。

そして、軽い酸味、クリームの匂いとシャンピニオンの香りが感じられます。
シャンパンやブルゴーニュの白と合わせれば、より美味しくいただけます。


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