くだもの健康豆知識~ミカンの品種と旬~ - 飲食業界.com | 飲食店のための飲食業界専門の情報サイト
2018年12月3日 公開

くだもの健康豆知識~ミカンの品種と旬~

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ウンシュウミカン(温州みかん)は、出回る時期によって、極早生、早生、普通に分けられます。
極早生は、9月から10月にかけて出荷される品種の総称で、「宮本早生」、「日南1号」、「上野早生」などがあります。
果実の皮が薄く、内袋も薄いので非常に食べ易いのが特徴です。

早生は、11月から12月にかけて出荷される品種の総称で、「宮川早生」、「興津早生」などがあります。果実は極早生と同様に皮が薄く、内袋も薄いので非常に食べ易い系統です。

普通は 12月以降、3月頃まで出荷される品種の総称で、「南柑20号」、「十万温州」、「寿太郎温州」、「青島温州」などがあります。果実の糖度は高く、貯蔵性に優れています。

ミカン栽培の1年

ミカンは5月になるとたくさんの花が咲きます。このうち10%位が果実(幼果)となります。
しかし、美味しいミカンを毎年安定的に生産するには、摘果が必要となります。5月から7月頃までに果実を適正な着果数まで減らします。
その後、収穫直前までの期間に傷果、病虫害果変形果、大きくなりすぎた果実や小さい果実等などを摘果します。

美味しいミカンを作るために、養分を肥料として補給します。一般にミカンの施肥は春肥、夏肥、秋肥にわけて与えます。
春肥は3月頃に新芽の伸長や幼果の発育を目的に、夏肥は6月頃に新梢の充実や果実の肥大促進を目的に与えます。
秋肥は収穫後の樹勢回復や翌年のための貯蔵養分の蓄積を目的に与えます。

ミカンの収穫は9月頃から12月頃まです。熟期が早いものから順次行われます。
ミカンの収穫は一般に「2度切り」といわれ、一度樹から取った果実の軸をもう一度切り返します。
これは軸が他のミカンを傷つけないようにするために行います。

収穫が終わるとせん定の作業が待っています。ミカンの樹は枝の発生が多く、放置すると枝や葉が重なりあい、果実の品質低下につながります。
そのため余分の枝をせん定し、樹の内部まで日光がよく当たり、風が通るようにします。また、翌年の芽の発生促進や果実の品質向上、さらには栽培管理の効率化などを目的にせん定を行います。

このほかに、ミカン栽培では、草刈り、病害虫の防除、老木の改植など、年間を通じて沢山の作業を行っています。
□ ミカンの選び方

美味しいウンシュウミカンはへたの部分が細く、果実が扁平で、果皮の橙色が濃く、ずっしりと重い果実です。大きさは中くらいか小さい位のものがお勧めです。
ミカンには貯蔵性があるので涼しいところにおいておけばかなり長く保存できます。


□ 品種紹介:ミカン「西之香」

「西之香(にしのかおり)は「清見(きよみ)」と「トロビタオレンジ」を交雑して育成された品種です。
果実は扁球から球形で150~180g程度。果皮は橙から赤橙色です。剥皮性はやや容易で両親より優れています。
じょうのう膜が薄く、破れているが果汁がこぼれることはありません。
熟期は12月下旬から1月上旬で、糖度12度、クエン酸含量は1%以下で、食味良好な品種です。
品種名は、品種のもつ能力を発揮するうえで西日本の比較的乾燥する地域が適している点、また、この品種のもつオレンジ香に因んでいます。
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