世界のチーズ特集 VOL.4 「サン・フェリシアン オーガニック」 - 飲食業界.com | 飲食店のための飲食業界専門の情報サイト
2018年12月16日 公開

世界のチーズ特集 VOL.4 「サン・フェリシアン オーガニック」

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牛乳製のソフトチーズ、サン・マルスランよりもひとまわり大きいサン・フェリシアン。

20世紀初めにリヨンのとある乳製品加工所で、
クリームに余剰があった際にサン・マルスランをヒントに生まれました。
名前は、サン・マルスランの近くの町、サン・フェリシアンに由来します。

ふたつのチーズの背景はもちろんですが、姿も風味もよく似ているため、
長いことバックグラウンドのしっかりとしたサン・マルスランの引き立て役でしたが、
クリーミィで優しい味わいのサン・フェリシアンの知名度は年々上がり、生産量も増えてきました。

サイズが大きく熟成も安定しているからでしょう。

ただ、サン・マルスラン同様、
法律で保護されているチーズではありませんから、
“サン・フェリシアン”という名前で見た目は同じでも、
殺菌方法や脂肪分はまちまちで混乱してしまうのが問題です。

今回紹介するのは、マーケットシェア60%の
レトワール社のオーガニック(BIO)のサン・フェリシアンです。

エトワール社では顧客の要望に合わせて
熟成具合やパッケージなど、何と60種類から選ぶことが出来るそうです。

私たちがこだわるのは、無殺菌乳製はもちろんのこと、丁寧に手で型入れを行なっている最高級品です。

その中でもオーガニックの認定を受けているのは、
たった2軒の農家から届けられる乳で製造されるもので、全生産量の2%しかありません。
型入れ、反転、型出しとすべてが手作業で行われ、
型から出したチーズは20度の乾燥室で2~5日間置かれます。
日数に幅があるのは外気の温度や湿度によって調整をするためです。
その後、8~10度の熟成室で約10~12日ほど熟成させて完成します。

ただ、トロトロになるには、さらに2~3週間の追熟が必要です。

日本に届くものはまだ若い状態ですが、
若い状態から熟成した段階までゆっくりと楽しんでいただけたら幸いです。

若い状態で召し上がるなら軽めのボージョレで、
熟成が進んだらモルゴンやコート・デュ・ローヌの赤がお勧めです。
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【記事】チーズの案内人・本間るみ子
【問合せ】株式会社フェルミエ
所在地:東京都港区愛宕1-5-3 愛宕ASビル
TEL:03-5776-7722